さつまいも保管冷蔵庫（湿度調節機付き）

さつまいもの好適貯蔵条件を守るため、湿度のコントロールが大変重要とのこと。
たつみ工業の納品でも少し珍しい追加設備です。
家庭用のエアコン程の大きさの加湿専用機が2台も設置されており、真っ白になる程の湿度を送り出していました。

さつまいもにとって最適な状態で保管し、もっと甘く熟成するための保管冷蔵庫です。

さつまいもの好適貯蔵条件は10℃〜15℃で、湿度の管理も重要とのことで、こちらの保管冷蔵庫には冷蔵設備だけでなく、湿度調節機能も付いています。

貯蔵庫ができるまでは、木造の納屋に自前で断熱をし、冬は都度ストーブを手動で焚き、温度見ながら管理をするもののやはり限界があり、約7か月かけて一生懸命を育てたさつまいもを仕方なく廃棄にすることもやむを得ず、といった状態でした。

農業はただでさえ自然との闘いですので、毎年作物が必ずちゃんと育つといった保証はありません。さらに廃棄となってしまっては、おいしさもそうですし、ビジネスとしてももちろんのこと、理念である「人々の健康を担う作物を提供する」「幸福な時間を提供する」への実現が困難となってしまいます。

そのためにも今後は、温度も湿度も換気も自動でコントロールされたこの保管庫を駆使し、より多くの方へ最高においしい自慢のさつまいもをお届けしたいです。
こちらの保管庫は、広さ約20坪、高さ4m50cmと概算で約26トンのさつまいもが収容可能となっています。高さを生かすのと、やはり莫大な量になるのでフォークリフトの作業が必須になります。ちょっとしたことですが、自動ドアのほうがストレスなく作業が出来るのでとても効率的です。

撮影に伺ったのはお引き渡し当日だったため、当社社員が丁寧に仕様説明をしておりました。こちらは、自動開閉扉とは別の小さな扉。

換気のため換気扇も設けています。

冷気、湿気、すべて対流して新鮮であるように計算されています。

自動開閉扉は人や物がぶつかってしまった際はどう動くか、停電時の復旧の仕方など、細かな説明をしています。

加湿器は、湿度をコントロールするのに、最適な高さに設置しました。
加湿器の正面側に冷風口があり、風に乗せて湿度を隅々まで均等に行き渡らせます。

空気の流れは実際は見えませんが、たつみ工業のプロフェッショナルの手にかかれば、冷気の流れの設計も可能です。